◇ 本システムで取り扱うデータの概要

本データベースは、主に3つの情報階層(津波情報―文献情報-痕跡情報)から構成されています。

それらの情報の関連情報として、地図情報、波源モデル情報、検潮所情報も登録されています。

 

◆ 津波情報

● 我が国に来襲した津波の内、西暦869年以降の主な津波(約100津波)を対象とし、発生年月日、地震・津波のマグニチュード等が登録されています。

 

◆ 文献情報

● 我が国に来襲した津波に関する文献(学術論文、調査報告書、古文書・史料集等)約800件が登録され、文献名、著者名、所収誌名等が掲載されています。

 

◆ 痕跡情報

● 上記文献から抽出した約30,000件の「津波痕跡高情報」が登録され、痕跡1件につき約50項目の属性情報(地名、緯度経度、津波高さ、痕跡信頼度など)が整理されています。

 

◆ 地図情報

● 国土地理院が地理院地図として公開している電子国土基本図(地図情報)及び航空写真等を背景地図として参照しています。

ただし、電子国土基本図は、道路や大規模建築物などの主要な項目に新たな変化が生じた場合、公共測量成果や国及び地方公共団体などの資料収集等に基づき更新されることがあります(http://www.gsi.go.jp/kibanjoho/mapinfo_what.html)。代表地点として入力されている位置情報は現時点(電子国土Webシステム(Ver.4))での地図情報(海岸線や港湾地形等)を踏まえて登録しているため、上述の更新が行われた場合等、位置情報に齟齬が生じる可能性があることをご了承ください。

Web-GISを基盤とした動的な地図上での情報の可視化、背景地図の縮尺の切り替え(およそ1/25,000,000 から1/4,000までの13段階)が可能となっています。

● また、古地図画像データを背景地図に重ね、現在と明治・昭和時代等の海岸地形を比較ができます。

 

◆波源モデル情報

● 既往研究で提案された波源モデルとそのパラメータ詳細情報が登録されています。

 

◆検潮所情報

● 検潮所の所管や場所、計測施設情報等と観測・調査情報が登録されています。

 

【登録データに関する注意点】

[1]痕跡データの精度

本データベースの痕跡データの位置情報(緯度経度)は、「文献記載の地名」や付属の地図などから得られる情報等を基に、可能な限り調査を行って位置を特定又は推定し登録したものです。

西暦1887年以前の歴史津波のような年代の古い津波では、「文献記載の地名」と「現在の地名」が異なる場合があります。地名については、可能な限り調査を行なって登録しておりますが、ユーザーご自身でも原典を確認していただきますようお願いします。

文献記載の情報が不十分である場合、文献に地図が付与されていない場合、文献に「詳細な地名」がなく「(広い範囲の)地域名」のみが記載されている場合のように、津波の到達した痕跡地点をピンポイントで特定できないデータが含まれています。

・個々の痕跡データ(痕跡高、位置情報)をご利用の際、特に、本データベースの痕跡データを用いて、津波数値解析結果(津波シミュレーション解析結果)の検証を行なう場合、各痕跡データに付与された「痕跡の信頼度」とセットでご利用ください。

 

[2]痕跡データの登録及び公開状況

津波専門家によるデータの精査及び痕跡の信頼度の付与が完了したデータから順次公開しております。地域によっては、登録・公開されているデータ数が、実際より少ない場合があります。

 

本データベースの登録データが、日本の津波痕跡データの全てではないことをご承知置きください。

データの登録にあたっては、入力ミス・誤記等の間違いがないように努めておりますが、もし、入力ミス・誤記等をお気づきの際には、事務局へお知らせ下さい。

津波痕跡高情報は予告なく修正等されることがあります。ご利用の際には、最新の情報を利用するようお願いします。

 

トップページに戻る